事故事例をもとに、その対策をご紹介します。

火災対策

火災事故について

防げたはずの火災で、貴重な人命や資産、築き上げてきた信用が失われてしまいます。
可燃性液体の保管・移動・使用・廃棄のあらゆる場面で、火災を発生させない、火災の被害を最小化する措置を取ることが大切です。
火災予防先進国アメリカでは、火災予防製品の基準として〈FM規格〉があり、製品を選ぶ際の基準にすると良いでしょう。

発生事例①溶剤を含んだ使用済みウエスが発火

塗料をふき取った多量の使用済みウエスをフタのないゴミ箱で回収し、そのまま長時間放置していたところ、ウエスに染み込んだ溶剤が酸化発熱し出火した。
異臭を感じた従業員が発見し、所轄消防署に通報。建屋の一部を焼損するとともに、製造ラインが一時ストップした。

対 策酸素を制限し、静電気を防止する廃棄ボックスを使用する

溶剤の付着したウエスは、そのまま放置すると酸化熱で温度が上昇し、やがて発火したり、ゴミ箱にポリ袋を使用していた場合、静電気により引火する危険性があります。
溶剤の付着した使用済みのウエスは、火災のリスクを低減させるために耐火ゴミ箱に保管しましょう。
その際、耐火ゴミ箱に求められることは、不燃性の素材であること、フタつきで酸素を制限し酸化による自然発火を防ぐこと、アースの接続などで静電気を防止すること、廃棄ボックス内の温度の上昇を抑えられることなどがあります。
また、ウエスに溶剤を塗布する際は、溶剤の量をコントロールできる容器を使用し、必要以上に溶剤を使い過ぎないことも自然発火の防止につながります。

発生事例①溶剤塗布中に静電気で発火、
棚の溶剤に燃え移った

ゴム製品に溶剤を塗布する行程で静電気による火災が発生。
作業台や棚に置いていたシンナーやガソリンに燃え移り、瞬く間に火災が広がった。
けが人はいなかったが、鎮火に半日以上の時間を要した。

対 策引火性液体保管用の耐火キャビネットを使用する

製造現場には可燃性の材料や溶剤が多く、小さな火種でも火災が発生しやすい環境です。万が一の事態に備え、引火性の液体などは耐火性のキャビネットに保管しましょう。
わずかな時間でも火災の広がりを抑え、消防の到着やスプリンクラーの作動により最小限の被害に抑えることができます。
静電気を除去する機能を備えたキャビネットを使用することで、より安全に危険物を保管することができます。