事故事例をもとに、その対策をご紹介します。

切創対策

切創事故について

物流が増加し、開梱・開封作業が増えたことにより、年々、切創事故が増加傾向にあります。
切創事故防止には使用者の注意だけでは限界があり、切創対策の施された安全カッターや安全ハサミを使用するなどして、事故を未然に防ぐ「安全の自動化」が必要です。
安全カッターや安全ハサミを選ぶ際には、使用用途に合わせたタイプを選ぶことで作業スピードを落とさず切創事故を防止することができるので、実際に現場で試してみるようにしましょう。

発生事例①段ボールをカットした勢いで、
太ももやお腹まで切ってしまった

段ボール箱の開梱作業中、勢い余って太ももやお腹まで切ってしまい、流血事故となった。
このことが切創事故の労働災害となり、社内一部の人を除き、カッター使用不可となってしまい、作業効率が格段に落ちてしまった。
会社としても労災の費用が増大し、利益圧迫の原因となった。

対 策刃が自動収納、または刃先が隠れた安全カッターを使用する

カッターやハサミ、その他刃物などは普段身近なものだけに、切創事故の大多数はついうっかりすることで起こっています。
普及の拡大している安全カッターの多くは、うっかり起きてしまうような切創事故を防止する設計になっており、刃の自動収納機能があったり、刃先が指に触れないように設計されているタイプのものがあります。
切創事故が発生しカッターが使用禁止になった企業様でも、安全カッターに変更することで、再びカッターが使用可能になったケースもあるので、カッター使用禁止を諦めずに安全カッターを試してみると良いでしょう。

発生事例①開梱作業中にカッターの刃を出し過ぎ、内容物を破損した

物流倉庫で製品の開梱作業を行っていた際、カッターの刃を長く出し過ぎてしまい内容物を一緒に切断し破損、製品の賠償をすることになってしまった。
社内では開梱作業時の内容物の破損防止から、カッターの刃を出す長さを決め教育していたが、事故時には不注意からそれが守られていなかった。

対 策刃先が短い、または刃が隠れた安全カッターを使用する

開梱作業よる内容物破損事故には、刃先の長さがあらかじめ決められていて、かつ刃先が短いタイプの安全カッターがおすすめです。
開梱作業のために設計されたカッターなので、刃先が出過ぎることがなく、内容物を破損させずに開梱ができます。
また刃先が隠れたタイプの安全カッターも内容物に刃先が触れず開梱できるので、作業内容に合わせ安全カッターを選ぶことにより、作業効率を下げずに事故を防ぐことができるでしょう。